Shopify開設で知っておきたいペルソナのこと

2021.03.19

「ペルソナ(persona)」という言葉は、もともとラテン語に由来します。ギリシア劇に登場する仮面のことをペルソナと呼んでいました。そこから派生し、現在の意味へと変わっていきました。

そんなペルソナはマーケティングにおいて活用される概念の基本となり、さまざまなサービスを行うために必要な顧客像を設定する際に使われる言葉になっています。

ShopifyでECサイトを開設するにあたり、ペルソナを設定することはとても大切です。自分のサービスや商品をどういったお客様にアプローチしていくのかを想像しブランディングしていく必要な作業となります。

今回は、Shopifyを開設する際になぜペルソナを設定する必要があるのかご紹介します。

Shopifyを開設するのに必要なペルソナとは?




Shopifyで自分のECサイトを開設する前に、ペルソナをしっかりと設定しておくことが大切になります。ペルソナはマーケティングの基本中の基本です。ペルソナを設定することで、自分のサービスや商品を知ってもらいたい・買ってもらいたい顧客層に確実に届けることができるからです。

企業では1つの商品を作り上げ、宣伝しています。そこには大勢の人が関わっているため、曖昧な顧客層設定では社員それぞれが違うイメージを持ってしまい、その商品のマーケティングにブレが生じてしまうのです。その結果、届けたい顧客層へ届かないという事例が発生してしまうこともあります。

ペルソナは、ニーズである顧客層を明確にして設定することで1つの商品のマーケティングを成功へ導くために重要なものなのです。関わる全ての人の認識を共通にしてマーケティングターゲットに対し的確なアプローチを行うために設定するものです。

Shopifyでは自分のECサイトを開設する際も、このペルソナは重要な役割を担うことになるのでしっかりとマーケティングターゲットを明確にしましょう。

ペルソナを設定するメリット




Shopifyを開設する際にも必要としたペルソナですが、どういったメリットが生まれるのでしょうか。必要・重要と繰り返してきましたが、具体的にどういったメリットが生じてくるのかポイントをご紹介します。

● 関係者とイメージや認識を共通化する


ペルソナを設定することで、Shopifyで販売するサービスや商品のマーケティングターゲット層を共通認識としてシェアすることができます。その結果、PRする顧客層やWebサイトなどが明確化し、確実なマーケティングを成功させることができます。

共通化できないことで、企画段階での衝突や認識のズレを回避できますし意見がまとまらない場合でも、ペルソナで設定したマーケティングターゲットを見直すことで認識を再確認することができます。

個人で行う際でも、初心に戻るために必要であったり一貫した商品やサービスの展開を継続するための指針になったりします。

● マーケティング戦略の明確化、時間とコスト削減が可能


明確な顧客像が定まっていれば、マーケティング戦略方法にブレが生じることなく時間もコストも削減することが可能です。もし、明確な顧客像が設定されていなければ、マーケティング戦略にブレが生じてその分コストも時間もかかってしまいます。

関わる人が多ければ多いほど、意見や方向性にバラつきが出やすいので明確な顧客像を設定するペルソナは、方向性を統一化するのに役立ちます。個人の場合でも、明確な顧客像を設定していればマーケティングを行う方向性や時間を無駄にすることなくコストを抑えることが可能になります。

● 商品開発やサービス提供が明確になる


自分の商品やサービスを隔たりなく多くの人に提供したいという気持ちがあるかもしれませんが、Shopifyを開設するというときに余りにも幅広い顧客像を設定してしまうと、商品開発でもコストがかかってしまったり、方向性が多方に渡ってしまい最終的には商品開発やサービスにブレが生じてしまったりすることもあります。

ペルソナを設定することで対象となる顧客に対し的確な商品開発やサービスを提供することができるので、ニーズを確実に捉えた商品やサービスは価値のあるものになります。

Shopifyを開設する前に知っておきたい、ペルソナとターゲットの違い




ペルソナと似た言葉としてマーケティングで使われるのがターゲットです。ペルソナとターゲットはよく似ているため、同じ意味で使われがちですが実は違いがあります。どのように使い分けていて、どういった意味の違いがあるのかを理解しておくことはShopifyを開設する際に必要なマーケティングに影響してくる可能性もあります。

ペルソナとターゲットの意味合いの違いをしっかり理解しておくこともShopifyを開設するうえで大切になってきますので、参考にしてみてください。

ターゲットとは


従来では、サービスを利用する・商品を買うであろうユーザーを「年代」「性別」「学歴」「年齢」「在住地」など属性でグループに分類しターゲットを設定するのが一般的でした。

例えば「東京に住む30代~40代の既婚女性会社員」「東京で一人暮らしの男子大学生」などが挙げられます。こうしたターゲットを絞ることで挙げたニーズ層に対してマーケティングを行い、コストをかけることが有効とされてきました。

しかし、近年はライフスタイルの変化やニーズが多様化したことで、ターゲットも多様化しておりこのターゲティングでは有効なマーケティングが予測できなくなってきています。そこで登場したのがペルソナです。

ペルソナとは


市場は多様化し顧客のニーズも多様化しています。そのため市場では、潜在的ニーズを理解し満たすためにより詳細なマーケティングが必要とされています。自分の商品やサービスを買ってもらうために重要な顧客のモデルを「架空」で作り上げる必要があります。その架空の顧客の情報を細部にまで想像し設定することを「ペルソナを設定する」と表現し、商品開発・PR・マーケティングと繋げていきます。

例えば、新しく商品を開発する際にその商品の利用者を「東京に住む30代既婚女性会社員」と設定したとします。この設定だけでは、思い描くユーザー像は人それぞれ違ってくる可能性が高いでしょう。個人の場合であっても、想像する女性はハッキリとしない可能性があります。

ここで必要になってくるのがペルソナです。「東京に住む30代既婚女性会社員」という大雑把な設定だけではなく、もっと「東京に住む30代既婚女性会社員」を詳細に設定していくのです。

Shopifyを利用するうえで知っておきたいペルソナの設定方法と注意点




ここでは、基本的なペルソナの設定方法と内容を紹介します。前項でご紹介した、「東京に住む30代既婚女性会社員」を基に細かいペルソナを設定してみます。

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● ターゲット
東京に住む30代既婚女性会社員

● ペルソナ
佐藤由香里
33歳 女性
会社員
都内在住
夫(32歳)、長男(3歳)の3人家族
夫婦共働きで、長男の送り迎えも交代で行っている。
夫は土日のどちらかは家にいてくれ、積極的に育児に参加。
夫婦で土日1日ずつ休みを交代制でとる。
自身は、Instagram投稿にハマり写真映えを常に気にしており食事の前は写真撮影時間となるので、夫があきれがち。しかし、Instagram投稿は評判がよく、ママさんフォロワーが多いらしい。
長男との写真が多く、夫は撮影係を頼まれる。
主婦業と会社員をしているので、疲れがたまりやすく夫が子どもを見てくれている休みの日は寝ていることも多い。
趣味は、ショッピングやカフェ巡り。お風呂も好きでいつもスマホを持って湯船に浸かるのが大好き。
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このように、日ごろの生活パターンや架空の家族構成などまで作り上げることで、マーケティング方法や商品開発の参考にすることが可能になります。

このペルソナでいえば、PR方法としてInstagram投稿やSNSを活用することや商品開発としてママさん向けの商品や忙しい会社員主婦に対しての癒しグッズなどが挙げられるかもしれません。

細かく詳細に人物像を架空であっても設定することで、どういった商品がニーズに合っているのか、どういった広告をうつことでこのペルソナの人物に商品を知ってもらえるかという方向性が見えてくるのです。

しかし、ペルソナを設定するうえで注意点もあります。それはどうしても先入観や思い込みが反映されがちだということです。

架空であるということ、明確な数字が出ているわけではないペルソナでは、設定した人の先入観・思い込み・願望や希望がつい反映されてしまいがちになるのです。

担当者や自分の希望やイメージだけを反映してしまうと、実際に利用するであろう人物像とかけ離れてしまうこともあり得ます。

ペルソナの設定時に注意する点として、まずはターゲットとして必要な情報である「性別」「年代」「職業や学歴」といった大まかな設定をしてから、「家族構成」「性格」「趣味」「休日の行動」「利用しているSNS」など細かく設定していくことをおすすめします。

さらに、市場やニーズは常に変動しています。ペルソナを作って終わりにせず定期的に見直しを行うことも必要です。設定したペルソナと市場やニーズに差異が生じてきたら見直すことも視野に入れて、ペルソナを実際のユーザーに近づけていくのもペルソナを設定するうえで必要です。

その他にも、ペルソナの設定方法として実際にターゲティングした顧客像に近い人にインタビューを行ったり、SNSや口コミサイトなどから情報を得たりすることも一つの方法として活用できます。

Shopifyを開設する際に、ペルソナの設定に迷ってしまったら?


Shopifyを開設するうえで、ターゲットとペルソナを設定することは、マーケティングを行なうためにとても重要です。

今回はペルソナとはということでご紹介してきましたが、色々と考えることが多く迷ってしまったり方法が分からなかったりすることもあるかもしれません。そんな時は、インターネットでペルソナの設定方法を検索したり相談する先を見つけておくことも1つの手段です。

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