Shopifyやるなら知っておきたい!サステナビリティとは

2021.05.14

持続可能性を意味することば、サステナビリティ。今やサステナビリティは、コマースの販売戦略を考える上でも重要視されることが多くなりました。ビジネススケールの大小に関わらず、コマースに携わる人はサステナビリティへの理解を深める必要があります。

Shopifyが発表した資料によると、Eコマースの売上増加を牽引する若年層(18〜34歳)は、サステナブルやエコフレンドリーな商品に対してポジティブな考えをもっていることがわかりました。つまりD2Cブランドを展開するShopify事業者は、サステナビリティに配慮したビジネスモデルの構築や施策を検討すべきといえるでしょう。

今回はサステナビリティの概要やShopify運営に取り入れたいアイデア、ショップ事例を紹介します。

コマースを成功に導く!サステナビリティとは




サステナビリティとは簡単にいえば、環境・経済・社会の3つの観点から世の中全体を持続可能な状態に維持しようという考え方です。サステナビリティの考え方が取り扱う分野はとても幅広く、33ものテーマが含まれています。そのためサステナビリティの考え方や解釈の仕方は、国や企業によって異なる場合もある点に留意しておきましょう。

多岐にわたるテーマを内包するサステナビリティ


33ものテーマとは、サステナビリティの国際的なスタンダード「GRIスタンダード」というガイドラインに記されており、次のような項目を含みます。

● 環境:原材料・エネルギー・水・生物多様性ほか4項目
● 経済:先住民の権利・多様性と機会均等・マーケティングとラベリング・顧客プライバシー・社会経済コンプライアンスほか14項目
● 社会:調達慣行・反競争的行為ほか4項目

このようにサステナビリティが内包するテーマは広範囲に及ぶため、Shopify事業者は個々のビジネスモデルに合わせて重点テーマを決めると良いでしょう。

メインとサブテーマを決める手法もアリ


ここではサステナビリティをより深く理解するために、ブリヂストンの場合を参考例としてみていきましょう。大手メーカーということもあり、広範囲なテーマに取り組んでいます。

【重点領域】
● モビリティ
● 一人ひとりの生活
● 環境

【基盤領域】
● コンプライアンス・公正な競争
● 事業継続計画・リスクマネジメント
● 人権・労働慣行
● 労働・安全衛生
● 調達
● 品質・お客様価値

上記のテーマをみると、ブリヂストンがメインとサブテーマに分けてサステナビリティに注力していることがよくわかります。

サステナビリティを意識するメリット


ではサステナビリティを意識すると、コマースにおいてどのようなメリットがあるのでしょうか。サステナビリティに取り組むメリットとはズバリ、ブランド価値の向上です。たとえばフェアトレードの実践やプラスチックストロー代替品の提供などがわかりやすい例かもしれません。

これらの例のように環境・経済・社会の領域である問題が注目されると、事業者もグローバル・コミュニティーの一員として対策を講じているのかどうかという視点で評価される風潮があります。そこで事業を展開するなら、積極的にグローバルな社会課題に取り組む姿勢を顧客にみせることが大切だといえるでしょう。姿勢に共感し評価する顧客が増えれば、ブランドイメージはどんどん高まります。

ブランド価値が向上するからこそ、Shopify事業者はサスティナビリティを意識してD2Cに取り組むのがおすすめです。

Shopify運営に活かそう!サステナブルなEコマースのありかた




Shopifyの調査によると、日本では若年層(18〜34歳)がEコマースの売上を牽引しており、さらに事業者の「社会への還元」を重視していることがわかりました。

● サスティナブルやエコフレンドリーな商品へ関心をもっている
● 顧客が購入するたびに寄付をする事業者へポジティブなイメージを抱いている

さらに若年層(18〜34歳)は、地域に根ざしたビジネスや個人経営の小規模事業から購入することが地域経済を助けると理解していることもわかりました。

参照記事:コマースの未来:Shopifyの調査からわかったコロナ禍における日本の消費者の購買傾向

このような調査結果をふまえて、Shopify運営に活かせるサスティナビリティを意識したアイデアには次のようなものが考えられます。

● 包装と配送においてサステナブルな方法を検討する
● リサイクル素材を使用した商品を取り扱う
● 「共に生きる」を意識したビジネスモデルを展開する
● 調達方法を明確にする(地産地消などの地域活性化や伝統的な技術を継承するなど、サステナブルなイメージを打ち出す)
● 売上の一部を寄付する

なおEコマースにとって重要な配送へのサステナブルなアプローチとは、次のような例のことです。

● 再配達の手間やコストを配送会社に転嫁しないために、顧客が好きな場所で荷物を受け取る配送オプションを提供
● 時間的な制約がなければ物流システムに負荷をかけないよう「ゆっくり」配送するオプションの提供

先に述べたサステナビリティの33テーマを精査すると、これはエシカルな取り組みのことかな?と思い当たる方もいらっしゃることでしょう。エシカルとはもともと倫理的、道徳的という意味で、コマースの現場では倫理とビジネスの融合がはじまっているのです。実際に環境保全や社会貢献に継続的に取り組む「エシカルeコマース」という概念も広まりつつあります。

サステナビリティを意識するとは、未来も含めて自分以外の人への思いやりや、共に生きる視点をビジネスモデルに組み込むことといえるかもしれません。

サステナビリティを意識したShopifyショップ事例4選




ここでは、サステナビリティを意識して構築されたShopifyショップを4つご紹介しましょう。

NAGIE


三菱商事ファッションによるサステナブルなD2Cブランド「NAGIE(凪へ)」。再生ポリエステルを中心に独自開発したリサイクル素材を利用したアパレルブランドです。顧客から回収した商品を資源にかえる試みのほか、大量生産をやめ、大量廃棄が当たり前になっている業界のあり方に一石を投じています。商品はシリアルナンバー入りです。この一連の試みは「earthtagプロジェクト」と呼ばれています。

Allbirds


2016年に誕生した「Allbirds」。元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウン氏がサステナブル・エネルギーのエンジニア、ジョージ・ズウィリンジャー氏と立ち上げたブランドです。原宿をはじめ7か国の実店舗とShopifyショップで、メリノウールなどサステナブルな素材を利用したシューズを展開しています。

FUKΛ


関西トップクラスの美容室FLEVEが立ち上げた、エシカルでサステナブルなブランド「FUKΛ」。新型コロナウイルスの影響で実店舗でのリアルなサービス提供が制限されても、美容師・ネイリストに新しい働き方を提供できる、変化に強いビジネスモデルを展開しています。プロフィールページに連携されているSNSを通じて、個々のスタイリストとつながることが可能に。おしゃれをしたくても実店舗に行きづらい顧客ニーズにも応える新しいビジネスモデルです。

TIGER BOTTLE


マイボトルの利用をおすすめする「TIGER BOTTLE」。大量生産とは一線を画す、60通りにカスタマイズ可能なステンレスボトルを展開しています。顧客に①脱・紛争鉱物②脱・フッ素コート③脱・丸投げ生産④脱・プラスチックごみの4つの約束をしているのがポイントです。売上の一部は、清潔な水を守る国際NGOのWaterAidの活動に使われます。

サステナビリティを意識してShopifyショップを運営しよう




今回はサステナビリティという考え方が、環境・経済・社会の領域にわたって33ものテーマを含んでいることを解説しました。サステナビリティを意識した取り組みは、ブランドイメージの向上につながります。

とくにEコマースをよく利用する若年層は、社会への還元に積極的な事業者に好意的だという調査結果もありました。D2Cを展開するShopify事業者は、サステナビリティへの取り組みをはじめてみてはいかがでしょうか?

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