ほかのECサイトからストアをShopifyに移行させる方法と注意点を解説
2021.06.04
BASE、EC-CUBE、カラーミーショップなど、さまざまなECサイトでストアを運営している方の中には、そろそろShopifyに移行したいとお考えの方も多いことでしょう。ストア運営者の懸念といえば、顧客・商品情報を失わないことや、顧客離れを引き起こさないスムーズな移行のはずです。
別のECサイトからShopifyへストアを移行させる場合の手順や注意点を理解して、無用のトラブルや見落としのないようにしたいものですね。今回は移行のステップや注意点を詳しく解説します。注目度の高いShopifyへストアを移行させたい方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

ここではShopifyへほかのECサイトからストアを移行する方法を、ステップバイステップで解説します。これを理解しておくと必要な設定タスクを忘れずに処理できるので、ぜひ参考にしてください。
移行をスタートさせる前に、管理タスクと呼ばれる次の事項をチェックします。
● Shopify公式ページで「Eコマースストアの移行に関する検討事項」を確認
● ストアの初期設定:住所・メールアドレスなどのストア情報を最新の状態に設定する
● 請求情報を設定する
● 複数のスタッフで運営する場合、すべての機密情報を安全に保持できるよう個人ログインを付与する
ほかのECサイトから移行するデータとは以下のとおりです。
● 商品情報
● ブログや記事などのコンテンツ
● 顧客との取引データなど
データの移行はインポートと呼ばれ、このインポートには3種類の方法があります。
● 以前のECサイトのコンテンツを単純にコピー&ペーストする
● Shopifyアプリストアの移行アプリを利用する(Matrixify、BASEショップ情報移行アプリなど)
● CSVファイルを使用して顧客・商品データを手動で移行する(パスワードは移行できない)
データを移行する順序についても注意が必要です。Shopifyで既存顧客の取引履歴すべてにアクセスするためにも、データ移行の順序を守りましょう。
1. 商品管理
2. 顧客管理
3. 履歴注文
データの移行後は、すべての商品情報が正しく移行されたかチェックしましょう。チェックすべき商品情報は次のとおりです。
● 商品説明
● 画像
● バリエーション
● メタディスクリプションなど
次にコレクションを作成し、商品をカテゴリー別に分類してください。分類することで、顧客にとって商品を見つけやすいShopifyストアになります。
Shopifyストアにテーマを追加して、販売商品にぴったりなイメージを作成しましょう。管理画面から簡単に無料テーマを追加できるので、テーマを変更しながらイメージを固めていくと良いでしょう。無料テーマのほか、有料テーマをShopifyテーマストアで購入することも可能です。Shopifyでは、購入前に有料テーマを試せるのがポイント。ブランドカラーや取扱商品に有料テーマがしっくりくるかどうか、プレビューで確認できます。
次にドメインを設定します。ドメイン設定は、顧客がShopifyストアにアクセスするために重要な設定です。ドメインの設定は次の2種類から選びます。
● デフォルトで付与されるドメイン
● カスタムドメイン
Shopifyへのサインアップ時にデフォルトで付与される「◯◯.myshopify.com」は、アカウントを識別する目的でも使用されます。そのまま使用する場合は、特別な設定は必要ありません。
カスタムドメインは、外部ドメインレジストラあるいはShopifyで購入します。Shopifyで購入すると、自動的にプライマリードメインとして設定可能なので便利です。外部でドメインを購入した場合の取扱いは、Shopify公式を参照してください。
Shopifyストアの公開前に、配送料と配送方法を正しく設定しましょう。顧客と購入後にトラブルにならないように、慎重に設定することが大切です。
Shopifyでは、次のとおり細かく配送について設定できます。
● 配送先住所
● 配送エリア
● パッケージの寸法
● 配送料
● 配送戦略
● フルフィルメントサービス
なおデジタル商品やサービスを販売する場合、物販用商品との違いをよく理解しておくことが必要です。たとえば配送チェックボックスをオフにすることで、配送不要なデジタル商品やデジタルサービスを取り扱っていると表示できます。
税金の設定も、重要な設定のひとつです。海外向けに越境ECを行う場合は、特に注意が必要となります。国、県、州、地域の税規定によって、物品にかかる税金が異なるからです。
地元の税務当局や税理士などの専門家から意見を聞きながら、税を設定するようにしましょう。Shopifyアプリストアで会計アプリも、必要に応じて検討してみてください。
Shopifyでは、外部の決済サービスに取引の処理を委託する決済方法やShopifyペイメントを提供しています。
Apple Pay、Amazon Pay、PayPal、Google Pay、Shop Payなど多岐にわたる受取方法から選べるため、それぞれの決済サービスの特徴をよく調べておきましょう。取り扱う商品や、ターゲットの顧客層の好みに応じて決済サービスを設定してください。

ここでは、ほかのECサイトからストアをShopifyに移行する際に留意したい事項について解説します。
テーマファイル、スタイルシート、または画像などすべてのアセットのURLから、「http:」「https:」「ftp:」といったプロトコルを削除してください。つまり必要なのは「//」以下の情報です。
ストアの既存顧客がブックマークした可能性のあるページをリスト化します。そしてそれぞれのページに、URLリダイレクトを設定してください。この作業を丁寧にすると、Shopify移行後でも、ストアの顧客はブックマークしていたページに再びアクセスできます。ブックマークにアクセスできないと、今まで築きあげた顧客との関係が失われてしまうので注意してください。大量のリダイレクトを扱う際には、「URLリダイレクト」ページが便利です。
ストアの既存顧客のデータは移行できますが、パスワードは移行できません。暗号化されているパスワードを、ほかのECサイトからShopifyへは移行できない点に留意が必要です。そこで既存顧客に向けて、新しいアカウントを作成するために招待状を送信することを忘れないようにしましょう。
顧客数が多い場合は、Shopifyのアプリを利用すると便利です。Shopify Plusプランのユーザーは、ShopifyのBulk Account Inviterアプリを使用しましょう。
Shopifyにブログや記事をスムーズに移行するために、次のような点に留意します。
● メディアファイルを外部でホスティング
● Shopifyのアプリを利用
ただしブログ記事の埋め込み式画像を置き換えたい場合は、「相対パス」を使用してください。

今回は他社のECプラットフォームを利用して運営しているストアをShopifyへ移行する方法を解説しました。事前に移行の方法を理解していれば、Shopifyへスムーズにストアを移行できます。決済サービスを設定したら、テスト取引を実行してすべて問題なく正常に動作するかどうかチェックしてください。
テスト注文には返金やキャンセルも含まれます。アクションごとに受け取るeメールなど、顧客が商品を購入する際のプロセスを把握できるので丁寧にテストを実施しましょう。顧客が以前のストアでブックマークした可能性のあるページは、リダイレクトが有効かチェックしておくことで顧客離れを防げます。
ARCHETYP Commerceでは、Shopifyオリジナルテーマの開発なども承っております。興味のある方はお気軽にお問い合わせください!
別のECサイトからShopifyへストアを移行させる場合の手順や注意点を理解して、無用のトラブルや見落としのないようにしたいものですね。今回は移行のステップや注意点を詳しく解説します。注目度の高いShopifyへストアを移行させたい方は、ぜひ当記事を参考にしてください。
Shopifyへストアを移行する方法

ここではShopifyへほかのECサイトからストアを移行する方法を、ステップバイステップで解説します。これを理解しておくと必要な設定タスクを忘れずに処理できるので、ぜひ参考にしてください。
移行前のチェック事項
移行をスタートさせる前に、管理タスクと呼ばれる次の事項をチェックします。
● Shopify公式ページで「Eコマースストアの移行に関する検討事項」を確認
● ストアの初期設定:住所・メールアドレスなどのストア情報を最新の状態に設定する
● 請求情報を設定する
● 複数のスタッフで運営する場合、すべての機密情報を安全に保持できるよう個人ログインを付与する
ほかのECサイトからShopifyへデータを移行する
ほかのECサイトから移行するデータとは以下のとおりです。
● 商品情報
● ブログや記事などのコンテンツ
● 顧客との取引データなど
データの移行はインポートと呼ばれ、このインポートには3種類の方法があります。
● 以前のECサイトのコンテンツを単純にコピー&ペーストする
● Shopifyアプリストアの移行アプリを利用する(Matrixify、BASEショップ情報移行アプリなど)
● CSVファイルを使用して顧客・商品データを手動で移行する(パスワードは移行できない)
データを移行する順序についても注意が必要です。Shopifyで既存顧客の取引履歴すべてにアクセスするためにも、データ移行の順序を守りましょう。
1. 商品管理
2. 顧客管理
3. 履歴注文
移行後にカテゴリー別に商品を分類する
データの移行後は、すべての商品情報が正しく移行されたかチェックしましょう。チェックすべき商品情報は次のとおりです。
● 商品説明
● 画像
● バリエーション
● メタディスクリプションなど
次にコレクションを作成し、商品をカテゴリー別に分類してください。分類することで、顧客にとって商品を見つけやすいShopifyストアになります。
Shopifyストアの見栄えを整える
Shopifyストアにテーマを追加して、販売商品にぴったりなイメージを作成しましょう。管理画面から簡単に無料テーマを追加できるので、テーマを変更しながらイメージを固めていくと良いでしょう。無料テーマのほか、有料テーマをShopifyテーマストアで購入することも可能です。Shopifyでは、購入前に有料テーマを試せるのがポイント。ブランドカラーや取扱商品に有料テーマがしっくりくるかどうか、プレビューで確認できます。
ドメイン設定を実施する
次にドメインを設定します。ドメイン設定は、顧客がShopifyストアにアクセスするために重要な設定です。ドメインの設定は次の2種類から選びます。
● デフォルトで付与されるドメイン
● カスタムドメイン
Shopifyへのサインアップ時にデフォルトで付与される「◯◯.myshopify.com」は、アカウントを識別する目的でも使用されます。そのまま使用する場合は、特別な設定は必要ありません。
カスタムドメインは、外部ドメインレジストラあるいはShopifyで購入します。Shopifyで購入すると、自動的にプライマリードメインとして設定可能なので便利です。外部でドメインを購入した場合の取扱いは、Shopify公式を参照してください。
配送について設定する
Shopifyストアの公開前に、配送料と配送方法を正しく設定しましょう。顧客と購入後にトラブルにならないように、慎重に設定することが大切です。
Shopifyでは、次のとおり細かく配送について設定できます。
● 配送先住所
● 配送エリア
● パッケージの寸法
● 配送料
● 配送戦略
● フルフィルメントサービス
なおデジタル商品やサービスを販売する場合、物販用商品との違いをよく理解しておくことが必要です。たとえば配送チェックボックスをオフにすることで、配送不要なデジタル商品やデジタルサービスを取り扱っていると表示できます。
税金について設定する
税金の設定も、重要な設定のひとつです。海外向けに越境ECを行う場合は、特に注意が必要となります。国、県、州、地域の税規定によって、物品にかかる税金が異なるからです。
地元の税務当局や税理士などの専門家から意見を聞きながら、税を設定するようにしましょう。Shopifyアプリストアで会計アプリも、必要に応じて検討してみてください。
決済サービスについて設定する
Shopifyでは、外部の決済サービスに取引の処理を委託する決済方法やShopifyペイメントを提供しています。
Apple Pay、Amazon Pay、PayPal、Google Pay、Shop Payなど多岐にわたる受取方法から選べるため、それぞれの決済サービスの特徴をよく調べておきましょう。取り扱う商品や、ターゲットの顧客層の好みに応じて決済サービスを設定してください。
Shopifyへの移行を成功させるための注意点とは?

ここでは、ほかのECサイトからストアをShopifyに移行する際に留意したい事項について解説します。
プロトコル独立アセットに留意しよう
テーマファイル、スタイルシート、または画像などすべてのアセットのURLから、「http:」「https:」「ftp:」といったプロトコルを削除してください。つまり必要なのは「//」以下の情報です。
URLリダイレクトを忘れずに設定しよう
ストアの既存顧客がブックマークした可能性のあるページをリスト化します。そしてそれぞれのページに、URLリダイレクトを設定してください。この作業を丁寧にすると、Shopify移行後でも、ストアの顧客はブックマークしていたページに再びアクセスできます。ブックマークにアクセスできないと、今まで築きあげた顧客との関係が失われてしまうので注意してください。大量のリダイレクトを扱う際には、「URLリダイレクト」ページが便利です。
新しいサイトへ既存顧客を招待しよう
ストアの既存顧客のデータは移行できますが、パスワードは移行できません。暗号化されているパスワードを、ほかのECサイトからShopifyへは移行できない点に留意が必要です。そこで既存顧客に向けて、新しいアカウントを作成するために招待状を送信することを忘れないようにしましょう。
顧客数が多い場合は、Shopifyのアプリを利用すると便利です。Shopify Plusプランのユーザーは、ShopifyのBulk Account Inviterアプリを使用しましょう。
ブログや記事をスムーズに移行するために
Shopifyにブログや記事をスムーズに移行するために、次のような点に留意します。
● メディアファイルを外部でホスティング
● Shopifyのアプリを利用
ただしブログ記事の埋め込み式画像を置き換えたい場合は、「相対パス」を使用してください。
Shopifyへのストア移行後はテスト注文しよう

今回は他社のECプラットフォームを利用して運営しているストアをShopifyへ移行する方法を解説しました。事前に移行の方法を理解していれば、Shopifyへスムーズにストアを移行できます。決済サービスを設定したら、テスト取引を実行してすべて問題なく正常に動作するかどうかチェックしてください。
テスト注文には返金やキャンセルも含まれます。アクションごとに受け取るeメールなど、顧客が商品を購入する際のプロセスを把握できるので丁寧にテストを実施しましょう。顧客が以前のストアでブックマークした可能性のあるページは、リダイレクトが有効かチェックしておくことで顧客離れを防げます。
ARCHETYP Commerceでは、Shopifyオリジナルテーマの開発なども承っております。興味のある方はお気軽にお問い合わせください!